カシミール3Dによる山岳同定

カシミール3DはDAN杉本氏が作成した非常に多機能なフリーソフトである。このソフトは自由自在に撮影場所や標高、カメラの焦点距離を変えて好きな地点からの展望をCG合成することができる。 裏を返せば、行ったこともない山頂からの風景をリアルにCGで見ることも可能なのだ。 このソフトを利用して、藻岩山山頂からみた山々を同定してみようと思う。
この写真は2007年7月24日に早朝の藻岩山山頂から見た日の出の瞬間である。 これだけではどの盛り上がりがどの山なのかすら分からない。 そこで、カシミール3Dの登場となる。 カシバードと呼ばれる機能を立ち上げ、位置を"藻岩山山頂"、対地高度を"3m", 目標を"日の出方向"、カメラの焦点距離を"300mm"と指定する。 さらに、カシバードでは撮影時の時刻を入れることによって太陽の位置を重ね合わせることが可能だ。 これらの設定をして撮影するとこうなる。
山々のラインがまったく同一であることに感動する。 そして、この結果よりあの日山頂から見えた山の名前は↓のようになることがわかった。
思えば一年前はGoogleマップで山岳を同定していたが、カシミール3Dを用いるほうがはるかに有用かつ正確だ。
このソフトは実に有用なので今後利用機会が増えると思う。

(2010年7月12日)
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