なぜAPS-C機はフルサイズよりボケにくい?

なぜAPS-C機はフルサイズに比べてボケにくいの?
質問があったのでまとめてみた。

↓の写真はフルサイズ+50mmレンズ(F1.8)で撮影した写真である。
一方おなじレンズをAPS-C機にとりつけてみると下の写真にようになる。
つまり、同じレンズを装着してもAPS-Cでは撮像素子が小さい分、周りが削り取られてしまい、見た目の画角が狭くなってしまうのだ。 (フルサイズ50mmレンズだと、APS-Cでは50×1.6=80mm相当)
逆に、APS-Cで、35mm換算80-85mmくらいの写真を撮りたければわざわざ広角よりの50mm程度のレンズを使う必要がある。

そこで、フルサイズ+85mmレンズと、APS-C+50mm(80mm相当)の写真と比較してみる。
85mmと80mm相当で、少しだけ画角が異なるので少し大きさを合わせているけど、フルサイズの方がボケているのがわかる。

ここでまとめ。
なぜAPS-Cはボケにくいのか。

(1) APS-Cでフルサイズと同じ画角で撮るときは、フルサイズに比べて広角よりのレンズを使う必要がある。(同じ絞り値では広角は望遠よりボケが少ない。)
(2) ただでさえ、広角側のレンズでボケが少ないのにさらに周りを削ってしまっているので余計ボケ味が少なくなってしまう。

というわけだ。
何となくおわかりいただけただろうか。

(2012年6月12日)
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