雨竜沼・南暑寒岳 (2007年7月29日)

雨竜沼コース


南暑寒岳は暑寒別岳と共に雨竜沼を抱く増毛連山の一つである。 登山口には雨竜沼湿原ゲートパークキャンプ場があるがキャンプサイトはそれほど広くはない。 テントを張ったときは小雨が降っていたが朝方には快晴となり、胸をなでおろした。 キャンプ場に朝が訪れる。(←写真)

 登山道をしばらく行くと渓流に吊り橋が2つかかっている。 写真は第2の吊り橋。渡っているのは僕の友人である。(写真→)

 2つの吊り橋の間に「白竜の滝」があるのだが滝壺までは行かなかったため写真は割愛する。滝壺に降りた方が迫力がありそうだ。第二の吊り橋を越えると急登が始まり、渓流の音を聞きながら登っていくとようやく雨竜沼入口に到着した。靴洗い場で靴を洗って雨竜沼に入る(←写真)。 僕はこれまでいろいろな人が「雨竜沼に登る」というのを聞いてひどい違和感を抱いていた。「沼に登る」という意味がよくわからなかったのだ。だがこの日僕の疑問は氷解した。沼に登るという意味はこういうことだったんだと。

正直言って標高800メートル以上もある場所にこのような壮大な湿原があることは知らなかった。 はるか前方に目指す南暑寒岳(左)と暑寒別岳(右)が望まれた。

沼にはエゾカンゾウ、ワタスゲ、ウリュウコウホネ、ヒオウギアヤメなどの珍しい植物がたくさん咲いていたが、花季を過ぎていたものも多くホームページに掲載できるような思うような写真は撮れなかった。写真は沼から顔を出しているウリュウコウホネだ。 ここから先は南暑寒岳を目指して登っていくのだった。

雨竜沼からはそれほど急な登りの連続もなく、ゆっくり登って1時間30分ほどで山頂に到達した。
山頂にはたくさんの人が腰を下ろして昼食をとっていた。
涼しい風がとても心地よかった。

南暑寒岳山頂から見た暑寒別岳。
留萌方面に目をやると遙か彼方に利尻山のシルエットを望むことができた。

(雨竜沼・南暑寒岳 2007年7月29日)
古い « トップ » 新しい