【旅立ち編】
6月10日~14日まで3泊5日のドイツ出張にでかけた。
ハードスケジュールだったけど、めったにない機会なので、仕事だけではなくきちんと観光もして、普段の自分を見つめなおすのも目的だ。
空港で付け焼刃のドイツ語学習(笑)。
大学では第二言語でドイツ語を履修していたのだが、すっかり忘れてしまっていて、覚えていたのは
「Danke.」(ありがとう)
「~,bitte.」(~を(して)ください)
だけであった(^-^;)。
全日空で、成田からフランクフルトへ。
12時間のフライトののち、ヨーロッパに降り立つのであった・・・。
【フランクフルト到着編】
フランクフルト空港から列車に乗って15分ほどで、フランクフルト中央駅に到着。大都市のこんな近くに空港があるなんてちょっと感動である。
ヨーロッパ最大級のターミナル駅で、Wikipediaによると1日に約35万人が乗降するのだという。
Hauptbahnhof(Hbf)は、「中央駅」と訳される。このような大きな駅には大抵Hbfと書かれていることが多いようだ。
フランクフルト中央駅は建物からして、石造りの趣きある構造。
うーん、やっぱり海外に来たのだなぁ。
ドイツにはフランクフルトという都市が2つあるため、ここは正式名をFrankfurt am Main(フランクフルト・アム・マイン)という。
アム・マインとは「マイン川沿いにある」という意味であるらしい。
右写真は中央駅から少し歩いたところにあるマイン川。
フランクフルトは北緯50度にあり、サハリンと同じくらいの緯度であるにもかかわらず、とても暖かかった。
しかもサマータイムを導入しているため、夏は夜10時になってもまだまだ明るいのでビックリである。
ホテルにチェックインしたら、部屋のミニバーのビールが無料でまた堪能してしまった(笑)。
Wi-Fiを通じてiPhoneからインターネットやメールも通常通りできたのでとても快適であった・・・。
【ザクセンハウゼン編】
フランクフルトの南、マイン川南岸にザクセンハウゼンという地区がある。ここはリンゴ酒で有名な場所。
よし、2日目の夜はリンゴ酒を堪能することにしよう!
仕事のあと、ザクセンハウゼンに移動。17時だというのに太陽がほぼ真上にある。まさに一日はこれからという感じなのだ。
ふと脇を見ると、リンゴの形をあしらった柱があった。ここの住人はよほどリンゴに思い入れがあるんだなぁ。
居酒屋に入り、さっそくリンゴ酒を注文!
メニューにはApfelwein(= Apple wine)と書かれている。しかしザクセンハウゼンではなまってEbbelwei(エッペルヴォイ)と呼ばれているようだ。値段の部分がボケているが (笑)、1杯2ユーロくらいだったかな。味は僕たちが想像するリンゴジュースとはほど遠く、甘みが少なく酸味が強い感じだ。
最初は「ウーム!?」と思ったが、慣れてくると美味しく感じるようになり、結果的に2-3杯おかわりを注文してしまった。
そもそもリンゴ酒は、中世の時代にブドウが不作だった年に、リンゴでワインを作ったのが始まりとされている。
作ってみたら意外にうまかった、ということなのだろう。
その独特の味わいは現在まで変わることなく受け継がれている。
フランクフルト市街には、土日と祝日にリンゴ酒電車が走る。
「Ebbelwei-Express(エッペルヴォイ・エキスプレス)」と呼ばれるその路面電車では、たくさんの人が昼間っからリンゴ酒を飲んで騒いでいるのだ。
しかも2両編成…(笑)。
今度訪れたらぜひともこの路面電車にも乗ってみたいものである。
【レーマー広場編】
フランクフルトでもっとも有名な場所は、やはりレーマー広場であろうか。札幌でいえば大通公園みたいなものだと思っていたが、夏中ずーっとビアガーデンをやっているような場所で人出も多く、大通とはまったく比較にならない(笑)。
同じくレーマー広場にある、旧市庁舎。2階にはカイザーザール(皇帝の広間)があり、神聖ローマの歴代皇帝52名の肖像画が飾られている。
大勢の人でにぎわう広場で、結婚式を挙げているカップルもいた。やはり外国人の花嫁はきれいだね(*^^*)。
われわれも負けじとビールを堪能。
(飲んでばかりと思われるかも知れないが、本当に飲んでばかりである(笑))
そして市内散策。
ニュースなどでおなじみ、欧州中央銀行。
続いて、マインタワーに登り・・・
眼下にフランクフルト市街の中央駅方面を望む。
日本と違い、どこに行っても360度の地平線が見渡せる。本当に世界は広い。
【ハイデルベルク編】
最終日の前日、空いた時間を利用してハイデルベルクへ向かった。
ハイデルベルクはフランクフルトの約70km南に位置し、歴史の深い町だ。
ヨーロッパの国際特急であるEC(ユーロシティ)に乗り込み、いざ出発。
ハイデルベルクに降り立つとかなり大きな町で驚いた。
人口14万人と聞いていたが観光客が多いからなのか、街並みは人でごった返していた。
ハイデルベルク城に向かう広場から。
銅像(?)の奥にハイデルベルク城が見える。
城までは坂道を登って歩いてもいけるが、今回はケーブルカーに乗ってみた。
ハイデルベルク城に到着。
かなりの迫力だ。
内部には実際に使われていたという、巨大なブドウ酒の樽が・・・。
たしかにこりゃあデカイ!
ハイデルベルク城はライン川に合流するネッカー川のほとりに建っている。
ネッカー川に架かる橋のたもとにこんな猿がいた。
手には鏡を持っており、「自分を戒めよ」という意味が込められているのだとか。
カール・テオドール橋とハイデルベルク城。
この後ろの坂道を登れば、通称「哲学者の道」と呼ばれる散策路だが、今回は残念ながら時間切れとなってしまった。
また機会があったら訪れてみたい。
(2009年6月)