宇宙の片隅で

星明かりの下、ライトを頼りに小屋を後にした。目的地は白雲岳。小屋はくぼんだ位置にあるため、そこでは日の出を見ることができない。白雲岳の山頂までは1時間ちょっと登る必要がある。雪の積もっている場所は足跡がついているので迷うことはなかったが時折、水が流れていたり雪がない場所で道がわからなくなることがあった。こういう時GPSがなかったら間違いなく迷ってしまっていただろう。  一時間ほどの登りの後、白雲岳に登頂した。地平線には鮮やかなグラデーション、残月が頭上に輝いていた。

(上川町 2011年9月25日)
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