星降る夜

テントの中を整理し終えると、僕はまた外に出た。周りはすっかり暗くなっていて、他人のイビキも聞こえていた。そして空は…満天の星だった。南の方角には射手座に端を発する天の川が立ち上っていた。三脚の脚が一本ないのが悔やまれたが、短くなった脚に軍手をはめて、岩場に固定すれば充分使える。構図を決めてシャッターを切った時、さそり座のアンタレスの横を流れ星が落ちて行った。

(上川町 2012年7月14日)
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